スキーバッジテストを受けてみよう!1級の難易度は?

1月に入り、スキーシーズンが本格的に始まりました。といっても今年は近年稀にみる暖冬で、どこのスキー場でも雪が無く、悲鳴を上げています。。そんななかでも僕みたいなスキーヤーは滑れる場所を探して彷徨っています(笑)

皆さんは、どれくらいスキーをしたことがありますか?僕は小さいころからスキーに親しんでいるのでスキー歴も長いのですが、同世代(20代~30代前半)までのスキーヤーは絶対数が少なく寂しいかぎりです。今回はスキーヤーの皆さんにバッジテストという検定会を紹介します。せっかくスキーを始めたのになかなかうまくならないという人は、ぜひ検定を目標にしてスキルアップを目指してください!

スキーバッジテストとは?

全日本スキー連盟(SAJ)が主催するスキー検定です。スキーの団体には、SAJと日本職業スキー教師協会(SIA)がありますが、今回ご紹介するのはSAJ主催のバッジテストです。5級~1級までの段階があり、2級までは誰でも受けることができます。ただし2級は事前講習を受講する必要があります。1級は、2級取得していることが条件で、こちらも事前講習が必要です。事前講習では検定種目の確認と実際に検定で使用するバーンを教えてもらえます。僕はジュニアのころからバッジテストを受験し始め、現在1級まで取得しています。何度でも受験できるので、バッジテストを目標とすることで、段階を踏んで上達することができました。

どんな内容?

2020年現在実施されている検定内容です。種目は数年に1度見直され、時々大幅な改定があります。SAJのホームページでも確認されることをお勧めします。

5級:プルークボーゲン(整地/緩斜面)

4級:プルークボーゲン(リズム変化)(整地/緩・中斜面)

3級:基礎パラレルターン(整地/緩・中斜面)、シュテムターン(整地/緩・中斜面)

2級:基礎パラレルターン大回り(ナチュラル/中・急斜面)、基礎パラレルターン小回り(ナチュラル/中斜面)、シュテムターン(ナチュラル/中斜面)

1級:パラレルターン大回り(ナチュラル/急斜面)、基礎パラレルターン小回り(ナチュラル/急斜面)、パラレルターン小回り(不整地/中・急斜面)、横滑り(ナチュラル/急斜面)

これらの内容を、検定員がジャッジします。2級以上は一発勝負ですので、結構緊張しますし、自分の出番を待っていると思いのほか体力を消耗します。スキーは楽しいのですが、検定当日はいつも早く終わってくれることばかりを願ってしまいます。ちなみに小回り系種目のほうが苦手な人が多く、合格点も出にくい印象です。僕は当初、コブ斜面小回りをだいぶん苦戦しましたが、何度も滑っている間に徐々に克服できてきました。

検定で見られるポイント

スキーで一番大切なこと・・・ポジションです!

ポジションとは、身体がスキーに乗っている位置のことで、滑っている間は常に身体が斜面に対して垂直方向となり、足元にスキー板がある感覚が重要です。滑走中の運動の3要素は、荷重・角付け・回旋ですが、これによってスピードをコントロールしながらどんな斜面でも安定したポジションで滑れるようになります。

スキー動作の基本がチェックされるのが検定です。級を追うごとにそのチェックポイントは難しくなりますが、見られるポイントはいつも同じなのです。

種目ごとのポイント

1級を例に、種目ごとのポイントをもう少し細かくみてみましょう。

パラレルターン大回り:常に板の真ん中のポジションに乗り続けながら、スピードを出して滑ります。ハイスピードの中でも安定して滑ることが求められます。ターンの切替時には重心を谷側に落としつつも内倒してはいけません。またしっかり外向をとり、ターンの外側の肩をすこし下げることで外傾を作ることも忘れないようにしましょう。

基礎パラレルターン小回り:基礎と名前がついていますが、2級と同じ滑りではいけません。やはり、大切なのはスピード感と滑らかなターン弧です。ただし大回りよりもズレを確実に使った方がいいです。ただしターン後半にズレを使うとワイパー状の滑りになってしまいよくありません。ターン前半にうまくズレを用いてスピードをコントロールしながら、ターン後半では落差をとりつつスピードを出していくことが求められます。また、身体が常にフォールライン方向を向いていることと、ストックワークも重要です。ストックは谷回りに入る時に、身体の真横より少し前の位置に、手首のスナップをきかせながら打つとうまくいきます。

不整地小回り:いわゆるコブ斜面です。苦手としている方が最も多いと思います。コブ斜面では、

・適切に板をズラしながらスピードコントロールしている。

・正確な外向を作れている。

・コブに沿ってターン弧を作れている

ことが求められます。人によってはコブ斜面の方がリズムが決まっているからやりやすいという人もいます。僕もどちらかというとそのタイプです。

もっと端的にいえば、安定して最後まで降りてくれば大丈夫!です笑

横滑り:他とは一線を画する種目です。この種目では、

・正しい外向が作れている

ことのみに絞って判定されます。もちろん他の種目でもジャッジされる要素なのですが、横滑りはパラレルターンの切替動作をスピードコントロールしながら正確に行えるようにするためのトレーニングです。したがって、種目のために練習するのではなく、普段滑っている中で常に外向を意識することで自然とできるようになります。

どこで受けられる?費用は?

全国のスキー場で受験可能です。費用も各学校により微妙にことなりますが、検定料のみなら3000円~4000円です。さらに公認料が2000円ほどかかります。これにリフト代や移動費等もかかりますから1万円弱の費用となります。学生時代はこの費用の捻出にも苦労したものです。検定料の割引はありませんが、その他の費用(リフト代など)は宿泊先経由などで割引を受けられることもありますので、相談してみてはいかがでしょうか。

難易度、合格率は?

3級までは90%前後の合格率です。2級で50~60%、1級となると30%程度です。何度でも受験できる反面、なかなか厳しい合格率です。僕も1級は3回受験しました。

合格することのメリット

趣味なんだから好きに楽しめばいいという声もありますが、客観的な視点から上達が評価されることで、技術は確実に向上します。そうすると、趣味が一段と楽しくなり、上達する喜びが感じられます。僕も1級を取得してから、スキーがさらに面白くなりましたし、スキーを通じた人脈も広がっています。

1級の先にあるもの

1級を取得すると、プライズテストというさらに上位のバッジテストを目指すか、指導員やパトロール隊を目指す方向に分かれます。僕は指導者になるべく練習中ですが、人に教えることでさらに技術の上達が見込めますし、それを通じて新たな出会いを得られるのはとても素敵なことだと思っています。1級はあくまでスキーを本格的に趣味としていくためのスタートラインで、そこから醍醐味が増していくのではないでしょうか。

まとめ

スキーバッジテストについて紹介しました。単なる検定ととらえず、技術を進歩させるための手段ととらえると取得する張り合いもでて楽しく取り組めると思います。合格するまでは孤独なこともありますが、何かを乗り越えた時の喜びは格別です。いま目指している人もこれから目指す人も、スキーを生涯の趣味として取り組んでもらえたらうれしい限りです。