ノイズキャンセリングヘッドホンでどのくらい静かになる?本当はうるさい?おすすめのヘッドホン・イヤホンも紹介

※2020年最新モデルも掲載しています!

最近さまざまな商品が発売されているノイズキャンセリングヘッドホン。

無線のイヤホンが流行っていますが、それと同じぐらいの盛り上がりがあります。

特にiPhoneがイヤホンジャックを廃止してから、ノイズキャンセリング対応Bluetoothヘッドホンが急成長している感があります。私も最初は有線イヤホンの音質の良さが捨てがたく、無線イヤホン自体を敬遠していましたが、最近ではノイズキャンセリング搭載も相まって、Bluetoohイヤホンがなくてはならない存在となっています。

今回は、ノイズキャンセリングイヤホンの概略と、実際の使い勝手を紹介します。やや高価格帯を中心にみていきますが、個人的には、値段分の価値はあると思っています。安かろう悪かろうではないですが、少し背伸びをしてみると、これまでにない世界に出会えることはよくあります。今まで廉価なイヤホンやヘッドホンしか使ったことがない人にも、ぜひトライしてほしい商品です。音響機器の中では、イヤホンやヘッドホンは高価なものでも比較的試しやすいと感じています。

ノイズキャンセリングヘッドホンとは?

ノイズキャンセリングヘッドホンは、周囲の騒音を軽減できるヘッドホンのことです。遮音性能は機種によってさまざまですが、かなりうるさい場所でも結構静かになります。

電車や飛行機を使用して長距離を移動するとき、音楽を聴いていてどうしても雑音が気になることはありませんか。私も旅行や出張でよく外出しますが、特に、飛行機で移動するときにその恩恵を実感しています。まるで耳栓をしているような感覚で雑音が減少し、音楽を堪能できるようになります。

ノイズキャンセリングの仕組み

音楽用ヘッドホンでは主に、アクティブノイズキャンセリングと、パッシブノイズキャンセリングという2つの仕組みが採用されています。

アクティブノイズキャンセリング

多くの音楽用ヘッドホンに搭載されているノイズキャンセリングは、アクティブノイズキャンセリング、または、デジタルノイズキャンセリングという仕組みです。

ヘッドホンの耳当て部分の厚みだけ騒音を防いでいるかというと、少し違います。

耳当て部分に周囲の騒音とちょうど逆位相の波を発生させて打ち消しています。位相というと難しい感じがしますが、波の動きのことです。

騒音が出ているときは、その音と逆向きの音を発生させて騒音が聞こえないようにしています。そのため、逆位相の波を発生させるための電力が必要となります。また、逆位相の波がときにホワイトノイズのようになり、耳障りなことがあります。

私が最初にノイズキャンセリングイヤホンを入手したのは、2014年発売のXperia Z2 に同梱されていたのがきっかけです。それまでノイズキャンセリングを体験したことはありませんでしたが、付属品のイヤホンの割には、きちんと雑音がブロックされていると感じました。

その後、しばらく新製品は購入していませんでしたが、最近の無線化の流れと、ヘッドホンの方がより遮音されると思い、Bluetooth対応のノイズキャンセリングヘッドホンを買ってみました。

パッシブノイズキャンセリング

これは耳栓と同じものと考えてよいです。逆位相の波を発生させる必要もないので、電力は不要です。また、ホワイトノイズもでないため、音源が忠実に聞こえます。ただし、最近流行りのBluetoothヘッドホンでは、ヘッドホン自体に電力が必須のため、パッシブノイズキャンセリングは困難です。

ちなみに、このタイプのイヤホンやヘッドホンはいまだ購入したことがありません。数自体が少ないのもありますが、現在の主流がアクティブノイズキャンセリングのため、あまり比較検討の対象にあがってきづらいのでしょう。今回、新規購入を考えたときもアクティブノイズキャンセリングの製品しか比較していませんでした。

どんな場面で有効?

ノイズキャンセリングヘッドホン自体は10年ほど前から少しずつ認知され始めましたが、ここ最近で特に注目されていると感じます。

私自身、ノイズキャンセリングが役立つと思うのはこんなところです。

・バスや電車の中

・カフェの中

・飛行機の中

この中でも飛行機は特に騒音が大きくなります。機内でアプリを使用して測定すると、大体80dBくらいです。85dBを超えると耳栓が必要な状況となるので、かなりうるさいわけです。ノイズキャンセリングヘッドホンを着用することで、15〜20dBくらいは騒音を軽減できます。

ノイズキャンセリングといっても、騒音を完全に無音にできる商品はありませんし、音質は同価格帯の有線タイプに敵いません。ただし、外出先で音楽を聞くときは、作業用BGMとしての役割もあります。実際に、作業時にノイズキャンセリング機能があると、集中力の度合いが変わってきます。

時々、それでも周囲の騒音がうるさく感じることはありますが、機内やカフェの中で長時間するときには、いまや手放せない相棒となっています。仕事のはかどり具合が違います。ただし公共スペースであまりに集中しすぎてしまうのは少し考えものです。時々はヘッドホンを外して周りを見渡すようにしています。

耳栓にはならない

ノイズキャンセリング機能がないイヤホンやヘッドホンの場合、音楽が流れていなければ耳栓や耳覆いのような役割がありますが、ノイズキャンセリング機能が搭載されていると、ノイズ低減のための残留ノイズが常に発生している状況となります。したがって、小さなノイズ音がずっと聞こえている状態なので、耳栓や耳覆いとしては不向きだと思います。ちなみに高価格帯になればなるほど、残留ノイズは小さくなります。購入される場合は、1万円以上のモデルを選ぶと良いでしょう。僕が所有しているのも2〜3万円のモデルです。

おすすめのノイズキャンセリングヘッドホン・イヤホン

今ではさまざまなノイズキャンセリング製品が発売されていますが、個人的なおすすめを述べたいと思います。機種を選ぶときには、以下の点に注意すると効率よく選べると思います。

選ぶときのポイント

  • 接続方法

Bluetooth接続か3.5mm端子接続(有線接続)かで異なります。最近はBluetooth接続が主流ですし、何よりコードが絡まらないのが便利です。

一点だけ気を付けるべき点は、Bluetooth接続の場合は充電が必要なので、電池切れで使えなくなる場合があるということです。しかし、充電端子はスマートフォンでよく利用されるTypeCやLightning端子が使われているので、いつもの充電ケーブルを流用していただければいいでしょう。

  • 音質

かつては有線接続が圧倒的に有利でしたが、最近はBluetoothモデルの音質向上が著しいです。また、イヤホンやヘッドホンと再生機器のどちらも製造しているメーカであれば、それぞれが最適化されていることが多いので、メーカーを揃えてみることもおすすめです。例えば、iPhoneならAirpods、XperiaならSONY製を選ぶ具合です。また、音声ファイルの形式にも左右されるので、できればハイレゾ対応モデルを選んだり音楽を取り込むときのビットレートをあげておくことも大切です。他には、BA型・ハイブリッド型ドライバーを採用していること、Bluetooth対応機であればLDAC・aptX・HDコーデックに対応しているかも、見分けるポイントです。

ちなみに僕はAirpods pro とiPhoneの組み合わせで利用しています。音楽ファイルはAAC形式で256kbpsで保存して聞いています。少しファイル容量がかさばるので、iPhoneは、256GBの容量を使用しています。もっと高音質のイヤホンもあるのですが、手軽さと音質を考えると外で使うのには十分だと思います。  

  • 連続稼働時間

これはBluetooth接続が不利な点です。有線であれば10時間程度、Bluetoothだと6時間程度です。しかし最近はBlutoothイヤホンに限ってですが、収納ケースにもバッテリー機能が付属しているものがあり、これを利用すると20時間以上の利用時間を持つものもあります。なお、Bluetoothhヘッドホンであれば、20時間以上持つモデルも多く存在します。

個人的には、外出時、常に音楽を聞くわけではないと思うので、最低6時間程度あれば1日は十分に持つのではないかと思います。

ちなみにAirpods proはイヤホン単体で24時間の稼働時間です。今後はこのような長時間駆動するモデルが多くなるのではないでしょうか。

  • 装着感

音質と同じくらい装着感は重要です。ヘッドホンの場合は耳多いなのでそこまで影響しないと思いますが、イヤホンの場合はしっかりフィットしているかどうかで音質がよくても効果が半減してしまいます。メーカーでも複数サイズ用意してくれていますし、イヤーピース専門メーカでも良いものがあります。

AhaStyle AirPods Pro 用イヤーフック イヤーピース
ラディウス radius ディープマウントイヤーピース

おすすめのヘッドホン

音質・ノイズキャンセリング性能・価格を考えると、せっかくなら3万円前後の価格帯を狙ってほしいと思います。やや高価ですが、有名な競合製品が多い価格帯であるため、メーカーも凌ぎを削っています。どこでも静寂環境を手に入れるために、必要な投資と割り切ってもいいかもしれません。

筆者も色々と試聴を繰り返し、価格も悩みましたが、studio 3 wireless を購入し愛用しています。購入してから明らかに仕事がはかどるようになりました。

・WH-1000XM3(ソニー)

ソニー渾身のノイズキャンセリングヘッドホンです。WH-1000XM2の後継機として、2018年10月に発売されました。ソニーのノイズキャンセリング製品でも高価格帯ですが、抜群のノイズキャンセリング性能があります。音質やデザイン含め、前作より強力なアップデートがなされておりおすすめです。また、Headphones Connect というスマホアプリにも対応し、スマホ本体でチューニングが調節できるのは面白いです。かなり細かい設定までできるようになっており、やはりXperiaシリーズへ最適化しています。ハイレゾ音源にも対応しています。また、ソニーは以前からハイレゾでない音源でもハイレゾ相当で聞けるようになる”DSEE HX という機能を搭載しています。私も最近はiPhoneで音楽を聞くことが大半になっていますが、時々ウォークマンを使用します。静かな場所で聞き比べると、やはりウォークマンの方が、細部の音までこだわって聞けるんですよね。ハイレゾ関連の技術はソニー製品の方がよく練られていると実感しています。

・QuietComfort 35 wireless headphones II (BOSE)

2000年から発売されているQuietcomfortシリーズの最新版です。初代から数えて7世代目のモデルです。3段階でのノイズキャンセリングが可能で、状況に応じた切り替えが可能です。最近では、ソニー製品の方がノイズキャンセリング性能に優れていますが、老舗の安定感は健在です。こちらもアプリに対応しています。BOSE製品の馴染みはそこまでないですが、いつか試してみたいと思わせられる感じはさすがだと思います。やや重たいのが残念です。

なお、現在は後継モデル「Noise Cancelling Headphones 700」が発売されいいます。こちらもぜひご覧ください。

・studio3 wireless(beats by Dr.dre)

従来のstudioシリーズでもノイズキャンセリング機能が搭載されていましたが、本作からピュアアダプティブノイズキャンセリングテクノロジーという新機能が搭載されています。外部の騒音状況を自動認識してノイズキャンセリングを勝手に調節してくれる優れものです。音質もなかなかです。BOSEやソニーと比べると新規参入組ですが、それらに劣らないと思います。また、beats がアップル傘下となったことで、本製品にもW1チップが搭載されています。W1チップがあることで、iPhone やiPadとの連携が非常にスムーズです。

以上の3点からお好みのものを選べば間違いないと思います。うまく割引セールを利用できれば、25000円程度で入手できることもあります。個人的には、アップル製品で音楽を聞くことが多く、ノイズキャンセリング性能を求めている方であれば、studio wireless3の1択ではないかと思います。ヘッドホンと本体の接続でストレスを感じないのは、かなりメリットです。

その他の2機種はどちらも捨てがたいですが、ノイズキャンセリング性能を最重視するなら、WH-1000XM3だと思います。さっそく家電量販店で試聴しましたが、遮音性能はトップクラスです。音質やデザインにも妥協なくこだわっているところにも好感が持てました。

おすすめのイヤホン

イヤホンタイプはヘッドホンタイプに比べて遮音性能は落ちますが、小型・軽量で価格も安いのがいいところです。アップルでもついにノイズキャンセリグ機能付きのモデルが発売されました。今後どんどん伸びていく分野なので、他メーカーの新モデルも楽しみです。

・Airpods pro(Apple)

Airpodsの後継機種として2019年10月30日に発売されました。これまでのAirpodsと異なる点は、以下の通りです。iCloud連携やハンズフリー通話は従来通り対応しています。

  • ノイズキャンリング機能の搭載
  • ワイヤレス充電への対応
  • 音質、バッテリー持続時間の向上

ついにApple純正品でノイズキャンセリング機能付きのモデルが登場しました。税込で3万円程度ですが、Appleユーザーならば買っておいて損はありません。なお、今年の秋にはAirpods Xという新モデルがリリースされる噂もありますます目が離せません。

・WF-1000XM3(ソニー)

WF-1000Xの後継モデルとして2019年7月13日発売となりました。こちらのモデルの特徴は、

  • 圧倒的なノイズキャンリング性能
  • ワイヤレスを感じさせない高音質
  • 急速充電対応

Airpods Proよりも3ヶ月早く発売され、圧倒的な人気を誇っています。僕もiPhoneとの連携を意識しなければこちらを選択していました。視聴レベルでも、ノイズキャンリング性能と音質はおそらくAirpods proを超えていると感じました。価格は両者ともそれほど変わらないので、少しでも音質にこだわる方はこちらをおすすめします。DSEE HX対応なので、通常音源もハイレゾ相当で再生できますし、付属のイヤホンケースが充電器になっており、10分の充電で90分再生可能な急速充電に対応しているのは大きな魅力です。

・SoundSport Free wireless headphone(Bose)

Bose製のBluetoothイヤホンです。このモデルはスポーツユースを想定し防滴機機能が搭載されています。5時間の連続再生ができるところも良いです。

本体サイズはかなり大きいですが、イヤーピースにウイングつきの「StayHear+ Sportチップ」を採用することで、安定した装着感を確保しています。実際にかなりフィット感があり、激しい動きにも耐えられそうです。

音質は、Boseサウンドを踏襲しています。低域は重量感があり、中音域は程よく張りがあります。男性歌手の歌声は特にのびやかで良いです。

今、フィットネスも日本では伸び盛りです。ジョギング、筋トレ、ストレッチなど運動しながら使用したい方におすすめのモデルです。

まとめ

ノイズキャンセリングと一口にいっても技術の種類から各製品の違いまで様々です。

購入を迷っている方は、ぜひ店頭で一度試してみてください。一般のヘッドホンやイヤホンと比較すると高価なのは間違いないですが、外出先での静寂は予想以上に快適で、作業が捗ります。

外出先でも、自宅の書斎に近い感覚で仕事ができたらすごくうれしいと思うのです。よかったら検討してみてくださいね。