コーヒの原価率ってどれくらい?コンビニやスタバを比較してみた

皆さんの生活に欠かせないコーヒー。いまやどこでも飲めるようになっています。

コーヒーのスタイルも様々です。缶コーヒーから高級コーヒーまで、数えきれないほどのコーヒーが販売されています。皆さんはどのスタイルが好みでしょうか。

今回はコーヒーの原価率について考えながら、コーヒーの販売、カフェとコンビニでの売り方の違いをみてみましょう。

コーヒーの原価率とは?

コーヒーはカフェの定番メニューです。1番目にくるといっても過言ではありません。

コーヒーの定価にしめる原価の割合がコーヒーの原価率となります。

400円のコーヒーの仕入れ値が80円だったら、(80/400)×100=20%の原価率ですね。

普通のカフェではどのくらいの原価率なのか

一般のコーヒー店では10~20%程度といわれています。もちろん、コーヒーを仕入れるときに、飲める状態のコーヒーを仕入れるわけではありません。コーヒー豆を仕入れます。

1キログラムの豆で、80杯程度のコーヒーが作れるといわれています。

1キログラムあたり2400円で仕入れた豆で80杯のコーヒーを作れば、1杯あたり30円の原価です。それを1杯300円で売れば、(30/300)×100=10%の原価率となります。

これは、普通のホットコーヒーで計算した場合です。アイスコーヒーは注ぐコーヒーの量が少ないので、原価率が低くなります。

ラテなどはミルクが入っている分、原価が高くなりますが、その分定価も高いです。結局、原価率はホットコーヒー程度となります。

原価率はものすごく低いけれど・・・

原価率が10%程度と聞くと、90%が店舗の儲けになります。すごく儲かりそうなイメージがありますが、意外とそうでもありません。カフェの経営にかかるのは、

・人件費(25%)

・光熱費(5%)

・家賃(30%)

・水道代(5%)

・設備投資(5%)

などの必要経費がかなりかかります。()内が売り上げに対するおおまかな必要経費の割合です。()の数字をすべて足すと70%程度です。

その分、たくさん売れればいいのですが、回転率はそこまでよくありません。1杯のコーヒーで2~3時間と長居する人も多いですよね。

90%の儲けがあっても、必要経費で70%とかかると、最終的な儲けは20%以下に落ち込みます。コーヒーは単価もそこまで高くないので、1日に何杯も売らないと意外と大変であるのがわかります。

かなり原価率が低いと感じる方も多いと思います。自分も改めて原価率を調べてみて思いましたが、カフェに行く動機は、コーヒーを楽しむだけでなく、そこで作業したり仕事したりするためのスペースを、お金を払って手に入れているという感覚なんですよね。コーヒー代にそれらがすべて含まれていると考えると、逆に納得がいきます。

コーヒーチェーンではどのくらいなのか?

大手コーヒーチェーンといえば、スターバックスやドトールなどです。

この2店は売上原価率がそれぞれ、25%、40%程度といわれています。先ほどのコーヒー原価と比較すると結構高いですね。

ただしこれはすべての売上に対しての原価なので、フードやグッズなどの利益も含まれます。

ドトールの原価率が高いのは、ホットドッグなどのフードにも力を入れているからかもしれません。また比較的大手コーヒチェーンは座席を効率化して回転率を上げているため、売り上げるコーヒーの数も多いのでしょう。

確かにドトールコーヒーに立ち寄る際は、よくホットドッグを注文してしまいます。合計で700円くらいかかることが多いので、これが売り上げの源泉なのですね。

スターバックスはサイズの種類にも秘密がある

スターバックスの飲み物はたいてい4種類にわかれます。

ショート、トール、グランデ、ヴェンティです。

ドリップコーヒーでのそれぞれの容量と価格は、

ショート:240ml、280円

トール:350ml、320円

グランデ:470ml、360円

ヴェンティ:590ml、400円

ヴェンティはやはりすごい量ですね。こんなにたくさん入っていてもトールに比べてそんなに高くありません。これでいいのでしょうか。

実は、店側はこの方が儲かります。原価率はこの程度の容量の違いならほとんど不変です。しかも製造時間や手順は、サイズによる違いはありません。たくさんのサイズの違いをつくるだけで、+40円~120円が簡単に入る仕組みとなっているのです。

ちなみに僕はよくスターバックスに訪れますが、トールサイズばかり注文しています。お店にとっては、もっと大きなサイズを注文してほしいと思われているかもしれません。

セブンカフェ

セブンイレブンが2013年1月に開始したコンビニで本格的なドリップコーヒーが味わえるサービスです。私もヘビーユーザーです。地方の店舗ではほぼ確実に車を停められるので、アクセスも良好です。

セブンイレブンが開始して以降、その他のコンビニにも波及しました。今ではファミリーマート、ローソンなどでも同じようなカフェがありますね。

ただ、コンビニのコーヒーの原価は、一般的なカフェとは少し違うようです。

ちなみにセブンイレブンに関していえば、ハイグレードなアラビカ豆使用、1杯ごとにペーパードリップ、となかなかのこだわりです。しかも1杯100円です。

気になるその原価率は・・・なんと46.8%です。(原価:100円あたり46.8円)

当初、年間目標 4億5000万杯といわれていましたが、2016年2月時点で20億杯を超え、2015年度は8億杯を売り上げているようです。コーヒー消費量の1%を担うともいわれます。

2018年10月、セブンイレブンの新型コーヒー機が発表されました。ワンタッチでブッラクコーヒーが入れられたり、抽出時間が45秒から39秒からと6秒短縮しています。朝のコーヒー行列を解消する狙いがあります。新規店舗や改装店舗から随時導入されます。

私も出勤途中にセブンイレブンによってコーヒーを注文した際、待ち時間の長さに焦ったことがあります。少しでも待ち時間が短縮できるのはかなりありがたいことです。すべての店舗に新装置が普及するまで時間がかかると思いますが、みなさんの地域にも早く導入されるといいですね。

原価率が高くても売れるわけは・・

なぜそんなに高い原価率でも売れるのでしょうか。やはりコンビニという強みはあります。

・コンビニなので回転率が高い

ひとりの滞在時間は長くても15分程度です。たくさんのお客さんがコーヒーを買い求めます。

・24時間営業なのでいつでも購入できる

ちなみに一番購入者が多いのは、朝の時間帯です。

・他の商品との合わせ買いも期待できる

菓子パン、サンドイッチ、スイーツなどとあわせて購入できます。

・リピート購入率も高い

リピート率は50%を超えるようです。購入男女比は5:5といわれており、女性客にも人気があります。

・豆の仕入れルートも多彩

三井物産や丸紅が主要ルートですが、強固なパイプで安定供給が可能です。

・ついでに缶コーヒーも併せて売れる

年間売上は500億円以上といわれ、スターバックスの総売り上げの半分以上に匹敵します。

参考

その他のコンビニのコーヒー価格

ファミリーマート :150円~250円
サークルKサンクス :100円
ミニストップ :150円

ローソン :150円~250円
マクドナルド :100円

個人的には、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、マクドナルドの順でよくコンビニカフェを利用しています。店舗数にも関係しているのかもしれません。このなかで一番安いのはマクドナルドですが、いちばん味の好みが近いのがマクドナルドですね。ブラックコーヒー以外では、ローソンのカフェラテが特に濃厚でおすすめです。

コーヒーの消費は伸びているのか?

原価率もさることながら、コーヒーの消費が伸びなければ、売り上げ増も見込めません。

全日本コーヒー協会が国内のコーヒ消費量を公表していますが、過去10年間で実は横ばいのようです。

国内消費合計量

2008年 423,184トン
2009年 418,538トン
2010年 431,217トン
2011年 420,932トン
2012年 428,068トン
2013年 446,392トン
2014年 449,908トン
2015年 461,892トン
2016年 472,535トン
2017年 464,686トン

このような状況のなかでも、セブンカフェは高い原価率にも関わらず、売り上げを大きく伸ばしました。販売戦略の重要性がわかります。

私自身も日々数杯のコーヒーを飲みますし、コーヒーがないと仕事がはかどらないと思う日が結構あります。同じように感じている人も結構いるのではないでしょうか。

さいごに

これから冬になるにつれて、コーヒーの需要は増加します。今年はどんな新作がでるか楽しみですね。

原価率と売り上げの視点からコーヒーをみてみました。普段とはちがうコーヒーの一面が明らかになったのではないでしょうか。

これからもコーヒーは日本人にとってなくてはならない存在であり続けると思います。原価率という側面からみると、普段のコーヒーについて少し違った見方ができて面白いですし、逆にそんなに割高なら、自分でコーヒーメーカーを購入しようとするきっかけになるかもしれません。私自身もそう思ったことがあって、実際にコーヒーメーカーを購入したことがあります。もちろん自宅では現役です。

さまざまなコーヒーの楽しみ方を探してみてくださいね。