カナル型イヤホンは耳に悪い?

最近はMP3プレイヤーだけでなく、スマートフォンに直接音楽を取り込んで聞けるようになりました。

いつでもどこでも音楽が聴ける時代。実はイヤホンやヘッドホンもさまざまなタイプが発売されています。特にカナル型と呼ばれる、耳の奥深くまで差し込むタイプのイヤホンは、遮音性や音の再現性の高さで人気があります。

筆者も10年ほど前にはじめてカナル型イヤホンを使用してから手放せなくなっています。外出先でも音楽に少しでも没頭できる環境を作りたいのです。当時もノイズキャンセリングヘッドホン・イヤホンがありましたが学生だっため非常に高価で手が出せませんでした。その点、カナル型イヤホンは、比較的高性能なものが数千円から手に入ったので重宝しました。Audio-technicaの3500円程度のものを購入して、数年間使用していました。

しかし、耳の奥まで差し込むことで、聴力への影響はないのでしょうか。

イヤホンが耳へ及ぼす影響について詳しく考えてみます。

1.ヘッドホン難聴

文字通り、ヘッドホンの使い過ぎで難聴になることを指します。

ヘッドホンを利用するのは主に屋外だと思いますが、どれくらいの音量になるのでしょうか。

音量の単位としてデシベル(dB)という単位が使われています。

例えば、地下鉄などの車内の騒音は90dBです。十分に音楽を楽しめる程度にヘッドホンの音量を上げた場合、100dBほどになってしまいます。

ちなみに100dBは90dBの10倍の音の大きさです。

85dBを超える騒音に長期間晒される場合、騒音性難聴という状態になるといわれていますので、100dBがどれほどうるさい音なのか、想像して頂けると思います。

また、一度難聴になってしまうと、元に戻すことはできません。

人間の耳は、外耳・中耳・内耳という構造に分かれていますが、難聴になると内耳が傷ついてしまいます。損傷した内耳を元に戻す方法は残念ながらないので、補聴器などに頼らざるを得なくなります。

よく爆音で電車内などで音楽を聴いている人がいますが、このような人は騒音性難聴になる危険があるといえます。

2.イヤホンの種類はどんなものがある?

イヤホンの種類には以下のようなものがあります。

インナーイヤー型

耳穴に浅く引っ掛けるように装着するタイプ。iPhoneなどに付属することが多いタイプ。

カナル型

耳の奥まで深く差し込んで使用するタイプ。

耳掛け型(クリップ型・イヤーフック型)

クリップを外耳に引っ掛けるタイプ。10年以上前はこのタイプが主流でしたが、現在はスポーツ用に汗に強い防滴仕様のモデルなどが多いです。

ヘッドバンド型(オーバーヘッド型)

ヘッドバンドを頭の上に乗せて使用します。ヘッドホンに近い装着感です。

ネックバンド型

ヘッドバンドを首の後ろ側に回して装着するタイプ。

※駆動方式による分類もありますが、ここでは割愛します。

このなかでカナル型以外は耳の周囲に乗せるように装着するか、耳に差し込んでも手前までにとどまる位置で装着します。

対して、カナル型は外耳道の奥まで差し込むため、遮音性が高いです。

3.ヘッドホン難聴になりやすいのはどのタイプ?

一般的に遮音性の低いイヤホンの方が、大音量で使用する傾向が強いと考えられます。

よって、カナル型よりもインナーイヤー型や耳掛け型の方が難聴になりやすいといえます。

ただし、カナル型でも音量を上げすぎてはいけません。

4.ヘッドホン難聴にならないために。

① 音量を上げすぎない。

むやみに音量を上げすぎると音漏れの原因にもなります。もちろん自分の耳にも悪影響です。

必要最小限の音量で使用してください。iPhoneで聞くなら、3目盛りくらいの音量がよいです。

② 長時間聞かない。

連続で1時間以上の使用は避けた方が賢明です。昔はCD1枚が終了したり、テープの片面が終了したりするタイミングで休憩することができました。現在は何百~何千もの音楽データを無制限に聞き続けられます。適度な小休止を心がけてください。

③ ノイズキャンセリング付きのイヤホンを使用してみる。

最近はノイズキャンセリング付きのイヤホンもかなり普及し、長時間の使用も可能になりました。外部からの騒音を遮断し、できるだけ低い音量でイヤホンを使用することが難聴をさけるために必要です。同程度の性能の場合は若干高価になる場合が多いですが、検討の余地は大いにあります。

④ イヤホンではなくヘッドホンを利用する。

耳全体を覆えるヘッドホンも遮音性が高いです。カナル型イヤホンよりも耳へのダメージが少ないと言われています。

5.最後に。

外出先での音楽鑑賞は、筆者もなかなかやめられない習慣です。

しかし、難聴になってしまってからでは遅いです。値が張るイヤホンもありますが、高価なイヤホンの方が、耳への影響もしっかり考えられていることが多いです。

これから新しいイヤホンを購入する際は、ぜひ耳のことも考えて購入してみてはいかがでしょうか。

日頃から音量に気をつけて、音楽を楽しみましょう!